【徹底解説】セントジョーンズワートに期待できる効果を分析してみた

こんにちは!COUNT SHEEP編集部です。

今回ご紹介するのはセントジョーンズワート。

ヨーロッパでも歴史的にハーブとして使われてきた成分です。

科学的にも効果が認められており、徹底解説しているのでぜひご覧ください!

セントジョーンズワートってどんな成分?

まずはセントジョーンズワートについて詳しく説明します。

ヨーロッパ原産のハーブ

セントジョーンズワートはヨーロッパ原産のハーブです。

日本ではセイヨウオトギリソウと呼ばれる根茎性の多年草の一種。

聖ヨハネの誕生日である6月24日頃までに花が咲くことから、聖ヨハネの英名であるセント・ジョンの名前からちなんで命名されています。

セントジョーンズの黄色い花びらをこすると、赤い液体がにじみ出たことから、古代ヨーロッパでは魔除けにも使われていたそうです!

また、セントジョーンズワートは古代ギリシア時代から伝統医学として使用されています。

様々な体の不調や病気の改善に効果があるされ、ヨーロッパでは昔から「悪魔を追い払うハーブ」として親しまれてきました。

切り傷や火傷の外傷治療や、内服することで、不眠症や更年期症状、うつ症状の治療薬としても長年重宝されてたようです。

現在でも、ハーブ先進国であるドイツなどのヨーロッパの国々では、治療薬としても認可されています。

日本では精神を落ち着かせる効果があることから、サプリメントの原料として注目を集めている成分です!

 

抗うつ作用で注目された

ストレス

セントジョーンズワートは抗うつ作用で注目され、世間にその名が知れ渡りました!

セントジョーンズワートには他のハーブではほとんど見られない、ヒペリシンという成分が含まれていて、セロトニンの濃度を上げる働きが期待できます。

セロトニンとは、ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある神経伝達物質のこと。

なので、うつ病にも効果が期待できるんですね!

さらに、セロトニンは分泌されたすべてが脳細胞に届くわけではなく、もとの脳細胞に戻ってしまう性質を持っています。

ですが、ヒぺリシンの成分がセロトニン再取り込みを抑える働きを持っているため、これらが脳の神経伝達物質のバランスを整えててくれるんです!

そのため、不安や緊張を抑えることができるので、気持ちを落ち着けるハーブティーやサプリメントなどにも利用されています。

 

睡眠成分として有名

睡眠

セントジョーンズワートは睡眠成分としても有名です!

なぜなら、セントジョーンズワート含まれるピぺリシンの働きにより、セロトニン増加の効果が期待できるためです。

そもそもセロトニンは、日中に太陽を浴びると分泌され、睡眠に欠かせないメラトニンのもとになる物質。

良質な睡眠にセロトニンは欠かせないのですね!

ですが、多くの現代人はセロトニンが欠乏しているとされています…。

なぜなら、疲労やストレス、夜型生活、運動不足、人とのコミュニケーション不足などで、セロトニン神経の働きというのは弱まってしまいまうため。

パソコンやスマホが普及し、便利になった一方、セロトニン神経を弱らせる要素が満ち溢れているのが現代社会の実情です。

セントジョーンズワートは睡眠系サプリメントにもよく含まれており、多くの現代人が抱える睡眠の悩みにアプローチすることができます!

 

セントジョーンズワートに期待できる効果

それでは次にセントジョーンズワートに期待できる効果を7つ紹介!

1.セロトニンの増加

セントジョーンズワートにはセロトニン増加の効果が期待できます!

実際に、セントジョーンズワートがモノアミン神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン)を酸化するモノアミンオキシダーゼの働きを阻害する作用が確認されています[1]

「幸せホルモン」の別名を持つセロトニンは、精神の安定を保つ働きや、昼夜の生活リズム調節など、心と体の健康維持に深く関係しています。

神経を興奮させるノルアドレナリンや、快感を増幅するドーパミンとならんで、三大神経伝達物質のひとつです。

脳は緊張やストレスを感じるとセロトニンを分泌し、他の神経物質であるノルアドレナリンやドーパミンの働きを制御します。

しかし、ストレスや疲労が溜まると、セロトニンの分泌量は減り、働きが制限されてしまいます。

常に安定した精神状態を保つには、セロトニンを意識して増加させる必要があるのですね!

さらに、セロトニンには頭の回転もよくする効果があり、脳を活発に働かせる役割も果たします。

つまり、セントジョーンズワートは精神状態を安定させ、効率的に仕事に取り組めるコンデションを整えてくれる成分なんです!

 

2.メラトニンの増加

セントジョーンズワートはメラトニンの増加の効果も期待できます!

なぜなら、セントジョーンズワートに含まれるピぺリシンの働きで、メラトニンの前駆体であるセロトニンを作り出すためです[2]

本来メラトニンは、明るい光を浴びることによって分泌が抑制される物質です。

なので、人が活動する昼間はメラトニンの分泌量は低く、人が休息する夜間には分泌量は十数倍に増加します。

メラトニンが増えることで、体がお休みモードに切り替わるということですね!

なので、メラトニンには季節のリズムや概日リズム(サーカディアンリズム)の調節作用があるため、体内時計に大きな影響を与えている物質なんです。

さらに、メラトニンには催眠作用があるため、自然に眠りにつきたい人にも効果的!

つまり、セントジョーンズワートは規則正しい生活を送りたい人にはぴったりの成分なんです。

 

3.睡眠の質の向上

男性

セントジョーンズワートは睡眠の質の向上の効果も期待できます!

実際に、セントジョーンズワートが増加させるセロトニンは、体内時計を調整し睡眠と覚醒のリズムの調整に影響することがわかっています[3]

また、セロトニンは睡眠において重要な自律神経の状態を調整することも確認されています[4]

睡眠不足は、普段の健康な生活に様々な悪影響を与えてしまうものです。

例えば、夜寝れなかった次の日は、注意力の散漫や集中力の低下で、仕事の効率が下がってしまいますよね。

睡眠不足の状態が長期間続くと集中力や注意力、記憶力、活力などが慢性的に低下し、不安やイライラ、自信喪失、疲労感などといった症状も出て、心と体に大きなストレスを与えます。

さらに、質の悪い睡眠は生活習慣病の罹患リスクを高め、症状を悪化させるともいわれています。

つまり、睡眠の質の向上に効果があるセントジョーンズワートは心身の健康に大きなメリットがある成分なんですね!

 

4.抗うつ作用

リラックス

セントジョーンズワートは抗うつ作用が期待されています!

うつ病は、一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状のこと。

眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの身体症状によって、日常生活に大きな支障が生じている場合はうつ病を発症している可能性があります。

実際にセントジョーンズワート抽出物の5489人を対象とした29件の研究データを分析した結果、うつ症状を緩和する作用があると結論付けられています[5]

また、6993人を対象とした35件の試験データを分析した結果、軽度から中程度の抗うつ薬と同レベルの作用があると報告されています[6]

日本では、100人に約6人が生涯のうちにうつ病を経験しているという調査結果もあります。

セントジョーンズワートは、働き者で気を遣いすぎる多くの日本人の心の病気の予防に効果的なんですね!

 

5.メンタルの安定

リラックス

セントジョーンズワートは、メンタルの安定にも効果的です!

実際に、セントジョーンズワートが増加させるセロトニンはドーパミンとノルアドレナリンをコントロールし精神を安定させることが確認されています[7]

情報化社会である現代は、メンタルヘルスケアの重要性が年々高まってきています。

インターネットがやSNSが普及し、私たちは膨大な情報に常にさらされている状態です。

たくさんの情報をただ処理するだけでも、精神には大きな負担がかかります。

さらに、SNSでは心無い投稿が寄せられるなど、メンタルヘルスを害する危険も少なくないですよね。

トラブルに巻き込まれても、やり過ごすメンタルの強さが健康な生活を送る為に必須となりつつあります。

また、人間関係もメンタルヘルスに大きな影響を及ぼします。

パワハラやセクハラなどの精神的な暴力を規制する仕組みは徐々に進められてきているものの、完全に整ったとはいえない状態です。

日本は縦社会の文化が根付いており、目上の立場から発せられた理不尽な言動に対して抵抗しにくいことも珍しくありません。

つまり、セントジョーンズワートは現代人が身に付けたいメンタルヘルスケアにも有効的な成分です!

 

6.傷の回復の促進

怪我

セントジョーンズワートには傷の回復の促進が期待できます!

実際にセントジョーンズワートの抗ウイルス作用が傷の治癒と修復を促進する可能性があると示唆されています。[8]

子供のころは全身傷だらけになっても、気が付いたころには傷跡がきれいに消えていたかと思います。

ですが、大人になった今では、数年前の傷跡が未だに残っているなんてこともありますよね。

ちょっとした切り傷やすり傷の跡が茶色っぽくなってなかなか消えなくなってしまったら、皮膚の再生能力が低下しているサインかもしれません。

傷が治るときは色素細胞が刺激され、メラニン色素の産生が増えることで色素沈着が起こり、傷跡が目立つことがあります。

加齢に伴ってお肌の新陳代謝(ターンオーバー)が低下すると、沈着した色素の吸収が遅くなるため、傷跡がいつまでも残ってしまうんです。

つまり、セントジョーンズワートは傷の治りが遅くなってしまった大人の皆さんにぜひ試してもらいたい成分です。

 

7.菌やウイルスへの抵抗力向上

免疫

セントジョーンズワートは菌やウイルスへの抵抗力向上の効果が期待できます!

実際にセントジョーンズワートの有効成分であるヒペシリンがヘルペスウイルスやインフルエンザA型等の特定のウイルスの複製能力を阻害する事と、大腸菌などの抗菌活性作用が確認されています。[9]

気温の低い冬場や季節の変わり目には風邪などが流行し、体調を崩してしまいがち。

私たちの身体には、外部から侵入したウイルスなどのリスクと戦ってくれる身体抵抗力が元々備わっているため、日々元気に過ごすことができています。

ですが、体の抵抗力は、20歳前後がピークで、そこから年を取るごとに加速度的に落ちていくといわれています。

身体抵抗力低下の原因は、食生活の乱れや運動不足、睡眠不足、喫煙、遺伝、ストレスなど様々です。

特にストレスは年齢に関係なく感じてしまうものなので、ストレスを多く感じていれば若い世代でも身体抵抗力は低下してしまいます。

身体抵抗力が落ちると、風邪などのウイルスが原因となる感染症や、慢性疲労症候群など様々なリスクが高まります。

つまり、抵抗力向上が期待できるセントジョーンズワートは、風邪を引きずらい丈夫な体づくりに役立つ成分なんです!

 

副作用について分析

副作用

セントジョーンズワートには基本的に安全な成分なので、副作用の心配ありません!

セントジョーンズワートなどのハーブは一般的にきわめて安全ですが、注意して扱わなければならないのも事実です。

単独で使用する限りは安全なハーブの多くが、医薬品やサプリメントと併用することで危険性を生じることがあります。

例えば、セロトニン再取り込み阻害薬やMAO阻害薬などの抗うつ剤等と同時に飲む場合は注意が必要です。

なぜなら、セロトニンレベルが乱れることで精神や神経が不安定にあるセロトニン症候群になる可能性があるからです。

併用する場合は医師に相談してからにしましょう!

セントジョーンズワートが気になる方は、以上のような注意点をふまえて、日々の生活に取り入れてみましょう!

 

ストレスに悩んでいる方におすすめの成分

結論

セントジョーンズワートには心と体の健康に様々な効果があることがわかりました!

特にメンタルヘルスケアの効果が期待できるため、気分がすっきりしない人やポジティブに毎日を送りたい人にはぴったりの癒し成分です。

また、外傷の治りを良くし、抵抗力向上の効果も期待できるため、肉体的な健康にもアプローチできるのですね!

さらに、セントジョーンズワートはセロトニンの増加が期待できるため、睡眠の質を向上してくれるます。

なので、睡眠に悩んでいる方は試してみる価値アリ!

また、睡眠にお悩みの方はサプリメントの摂取が問題を効率的に解決できるためおすすめです。

以下の記事を参考に、自分に合った睡眠サプリを見つけましょう!

 

おすすめの記事